貸し出しが始まり、少しづつ数も増えています。
やっぱり紙の本の方が馴染みがあるし
読みやすいけど図書館に出向かなくても
良いのは捨てがたい魅力。書棚を目的もなく
眺める時間も至福だけど。背表紙見てる
だけでなんであんなに楽しいんだろうね。
売れているのは知っていたけど
まだ手に取った事の無かった
ブレイディみかこさんの本を
電子書籍で借りてみました。
kindle版もAudible版もあるよ!
よくある幸せな家庭で育ったとは
言い難いよねこだけど壮絶な貧困も
虐待もネグレクトも経験してない。
それでもこの子たちの気持ちがよく分かる。
前に桐野夏生さんの砂に埋もれる犬の
感想でも書いたけど、この物語の主人公
ミアのように鋭い感性も知性も何も持たない
子供達にも幸せを求める権利があるんだよね。
難しい話だよね…。つらい。
可愛くなくても社会性が無くても
なんでこんなことが分かんないの!
って言う事も分からなくても安心出来る
自分の居場所を持つ権利があるんだよね。
ミアの様な才能あふれる子供が
潰されるのは勿論見ていられない。
ミアみたいに行動に移せることは
素晴らしい事だと思うし、ミアが
勇気を出した結果だという事も分かる。
でも、それだってやっぱり持って
生まれた資質あっての事だよね。つらい。
確かに戦い抜いた人はすごい。けど、
誰にでもできる事じゃないんだよね。
ミアの未来が広がっていくラストは
すごく良かったし、全ての子供が
こうであってほしいけど…作中作として
自伝が出てくるんだけど(読みたい)
ふみこやミアみたいな強い子って
多くはないよね。
私はたぶん、”リアル”から
出られない人間だと思う。
世界にイエスって言われた経験が
無いからなのかな…すべての子供が社会
からイエスって言ってもらえる経験が
持てますように。そんな事を思った
図書館電子書籍読書1号でした。