続きです。
そして終わるまで先ほどの部屋で待つことになりました。
火葬炉が見えるようになっています。
もちろん中は見えませんが、夫も私も
そこから目が離せないでいました。
今考えると何言っているんだろう…と思いますが、
「マメちゃんがあそこにいる、マメちゃんがあそこにいるよ」
「マメちゃん、27度以上は苦しくなっちゃうんだよ」
と夫に向かって叫んでいました。
どれぐらいの時間が経ったか分かりませんが、
二人で手をつないで人目もはばからず(人いなかったしね)
泣いているうちに少しずつ落ち着いてきました。
そしてマメちゃんは確かにもう、
ここには居ないんだなとちゃんとわかりました。
もちろん、頭では理解しているのですが
信じたくない気持ちで心が納得しなかったのです。
その後、マメちゃんのお骨を拾いました。
すごく細い細い骨で、こんな細い骨であんなに
偉そうにしていたのかと思うと笑い泣きでした。
ウサギさん、本当に弱い生き物なんですね。
分かってはいたけど、あんなに小さくて細い骨…。
まめちゃん、頑張ったなぁ…と思いました。
私たちが拾いきれない小さな骨は
奥さんが丁寧に集めてくださいました。
そしてお骨はパウダーにしてもらいました。
小さな小さな瓶に入りました。
その瓶に合うサイズの骨壺袋に入れてもらいました。
あんな小さなサイズの骨壺袋があるのですね。
マメちゃんサイズは何でも可愛いなぁ…となごみました。
その後自宅へ帰り、マメちゃんの遺骨を安置し、
ちょっと力が抜けました。
2人ともしばらく動けないでいました。
ご飯を食べられる気はしませんでしたが、
ちゃんと食べて寝る事だけは心がけようと決めていたので
久々に外へ食事に行きました。久々と言っても
マメちゃんが体調を崩した月曜からなので
ほんとうに少しの間です。たった4日間。
もう何年もたったような気がします。
初七日は省略で精進落としだね、と言いながら
この時間にやっている所は…と悩みましたが
サイゼリヤになりました。
実を言うと夫がいるときは何とか食べられるのですが
ひとりの時は食べられませんでした。
食欲がないのはもちろんですが、罪悪感があるのです。
マメちゃんはもう何も食べられないのに
私だけ美味しい物(ていう程でもない)を食べるなんて…。
という。きっと、これ、一般的だと思います。
でもね、昨日マメちゃんが許してくれた後に
もう一つ分かったことがあります。
マメちゃんは今、なんと食べ放題なんだそうです。
しかもお肉も食べられるようになったんだって。
いつもよね夫が肉にく言ってたけど、
肉ってホントに美味しいねって。
でもまあ、確かに肉美味しいけどやっぱり
小松菜の方が美味しいかなって言ってました。
そしてドリンクバーもあるのだそうです。
しかもココスのより上!だそうです。
(我が家ではココスのドリンクバーが
一番良いという事になっています)
それが分かったので、もう私も食べても良いかも。
私の場合水さえ飲めば二十日ぐらいは生きられそうだけど。
私達夫婦はファミレスが大好きなので
サイゼリヤはよく行きます。
なんだかすっかり日常に戻った感じですが
いつもだったら「マメが怒るで帰ろか~」
が定番の帰る時のセリフでした。
今回も迷ったけど同じ事を言ってお店を出ました。
かなり心が楽になりました。もちろん後悔は残ります。
むしろそれは一生忘れるべきではないと思います。
でも、初めに感じた絶望感はかなり薄れました。
この先マメちゃんなしで生きて行って意味があるのかなとか、
マメちゃんがいないのに楽しい事なんてもう無いに違いない、とか
そんな気持ちが薄れました。
これからも日々は普通に続いていくんだなと思えます。
とは言え一日経って、まだあれからも何度も泣きました。
でも今日はちゃんと自分の病院へ行ったし、買い物も行ったし
(でもまだご飯は作る気になれないのでレトルト)
マメちゃんゴメンね、よりもマメちゃんが居なくて寂しいよ、
に変わったしずいぶん楽になりました。
もしかして私、冷たいのかなって思うぐらいに。
アドバイスを頂いて書いた手紙もすごく効果があったし
好きなだけ泣くとか、お葬式とか、やっぱり人の言う事は
聞くものだなと思いました。
これらが無かったら何年経ってもここから
抜けられない気がします。
まだ抜け切れては全然いませんけど、
たぶん私は大丈夫だと思えました。
それでも魔の時間はやってきます。
9時と19時のごはんの時間。
それからエアコンを切るとき。
もうずっとエアコンはほとんど一年中
つけっぱなしだったので切る時はとても辛かったです。
そしてリビングに入ったとき。
リビングに入るとマメちゃんがケージの中ですが
駆け寄ってくれていたので、ついケージのあった所を
見てしまいます。普通にあれ?って思っちゃうんですよね。
でもつらいのは当たり前。
まだまだ我慢しないでいっぱい泣いてやろうと思っています。
マメちゃんも少し心配するといいと思う。
食べ放題しながらたぶんモニターで私たちの事見てるんだと思う。
本当に励まして下さった皆様、ありがとうございます。
こんなに辛い思いを抱えて皆さん生きているのですね。
まだしばらくマメちゃんのお話を書かせてもらうと思います。
もうしばらくお付き合いください。よろしくお願いします。