「めぐり逢わせのお弁当」
を見ました。
インド映画だけど歌わないし
踊らない映画です。
お弁当が間違って違う人に
届けられ、その人と毎日
お手紙を交換するっていう
乙女チックな感じのあらすじ。
すごくイイなと思ったのは
なんていうか説明みたいな
セリフがあまり入らない所。
最近は漫画でも小説でも映画でも
なんか簡単に理解できるように
説明しすぎな気がするんですよね。
読み進めたらわかるのに
”こうこうこういう事なのです”
みたいな感じの説明が入ると
ガッカリしちゃう。
本当にしっかりネタバレするので
見る予定の方はまた見てから
読んでくださいね!もう一回
読みに来てくださいね(^^)/
まずインドのお弁当の配達システムが
日本人にとってはえ??どういう事?
から始まるよね。
旦那さんが出勤時に持っていくのが
日本のスタンダードだけどどうやら
出勤後に配達会社の人が各家庭から
お弁当を集めて配るっていう
すごいシステムがあるらしい。
こんな記事を見付けました。
ん?どういう事?ってなったけど
話が進むうちにだんだん
なんとなく分かります。
主人公の主婦イラはお弁当がダンナさんに
届いていないことに気づきます。
旦那さんとはうまく行ってないようで
美味しいお弁当でなんとか気持ちを
取り戻したいと思っていたのですが…。
間違って配達されたお弁当を
食べたのは妻に先立たれて
くたびれたおじさんサージャン。
カッコいいんですけどね(笑)
作中にえ?あなたに彼女がいるの?
みたいなセリフがあったので
あんなにカッコいいのにモテない
設定なんだ…と思いました。
インドの人は美男美女が
多いから仕方ないね~。
キレイになめるように食べてくれた
帰ってきたお弁当箱に感動したイラは
キレイに食べてくれてありがとう
みたいな(忘れた)手紙を翌日
お弁当に忍ばせます。
そこから毎日短い手紙のやり取りが
続き、孤独を抱える二人の
心が少しずつ通じていきます。
そしてある日、イラ(女)は
一度会おうと提案し、
カフェで待っていると
手紙に書きます。
ここからは絶対みるつもりの
人は読んじゃダメ~!!
約束通りイラは、時間にカフェで待つ
のですがサージャンは現れません。
そして後日サージャンは手紙で実はあの時
カフェにいたのだと告白します。
出かけるまでは会いに行くつもりだった、
だけど髭のそり残しに気づいて
洗面所に戻ったら、昔祖父から
していたのと同じ匂いがした。
と言うのです。老いを自覚した
サージャンは若く美しいイラに
声をかけるのをやめたのです。
メチャクチャよくない?
そんでその後、サージャンは退職を
撤回しようとしていたんだけど
予定通り引退します。
(イラに生きる希望をもらい
もう少し生きてみようって
思ったんだろうと思います。)
結局その後二人が会う事が
あったのかどうかという
事は描かれません。
私はきっと会う事はなかったん
だろうなと思ったんだけど、
お互いにつぶれそうなときに
心の支えになって、なにも
手紙の交換をした事で問題が
解決したわけじゃないんだけど
コレがあったから生きられたん
だろうなと思いました。
この後会う事もなくもう
手紙の交換をすることもないけど、
きっとこの時支え合って
乗り切った事を一生大切な
宝物として生きていくん
だろうなと、思いました。
このほかにも孤児の青年との
交流とかもコメディチックに
描かれるけど涙なしには
見られませんよ!
良い映画だったな。