常人の倍香辛料振る方です

四十代の主婦のブログ。夫と二人暮らし、ウサギと3人暮らしの日々をつづります。

ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。の感想(幡野広志)

話題になっているこの本の

図書館の順番が来ました。 

ネタバレすると思うけど、

ネタバレしてもこの本の

価値は全然減らないと思います。

 

 

 昨日、さわりだけ読んで寝よう

と思い12時前に読み始め、

気付いたら全部読んじゃってた。

 

34歳で余命3年と宣告された

写真家、男性、子供1歳半、

の著者が死ぬってどういう事だろう、

生きるってどういう事だろう…

という疑問の答えを探すために

たくさんの人にインタビューして

たどり着いた答えをつづったものです。

 

闘病記ではありませんが

重い、重い本でした。

シンプルでストレートな文章で、

それだけに重い。

 

息子さんに、いつか、読んでほしいと

言う思いで書かれたものだそうです。

 

親子関係にたどり着きます。

とても興味深く読んだのは、

NASAの直系家族の基準の話。

 

NASAの直系家族の定義は

基本的に配偶者と子供に

なるのだそうです。

親は含まれないんだって!

 

家族は選ぶ事が出来るという

確信に至ったエピソードだそうです。

選べなかったことっていうのは

つまり親の事なんですね。

 

それにしても近い人こそが

敵になるって辛いね。

出来れば一番の味方であって

欲しいし、味方でありたい。

 

私も親に対してわだかまりのある

人間なので、彼の気持ちが

すごくよくわかる気がします。

 

また、患者は苦しみたくない、

家族は悲しみたくない、

医者はあきらめたくない…

っていうくだりは確かに

そうなのかも…と思いました。

 

私がもしも家族の立場だったら

悲しみたくないというよりは

苦しむ姿を見たくないなと思います。

 

どんな死に方をしても

残されるのはたぶん、つらい。

だったら、苦しまないで

いってほしいです。

 

自分の時も同じ。

苦しむのはもちろん嫌だし、

幡野さんと同じく、家族に

トラウマを残したくない。

そう思いました。 

 

そして、自分の人生の株式の

過半数をちゃんと自分で持つことが、

人生を後悔しない為に大切なこと、

という話もとても共感します。

 

私も過干渉の親にずっと

悩まされてきたクチなので(^^;)

自我の芽をバッサリと

摘まれました~(/ω\)

 

自分の人生の選択を自分で

してきたかが 大事だって

言うのは本当にそう思います。

 

また、いつか私の母親との

対決話は書けたらいいなと

思いますが、書ける日も

そんなに遠くはない気がします。

 

一応大まかに解決済みなので

心配はしないでくださいね。

解決に向かう日が来るなんて

自分でもびっくりなんだけど!

 

親子関係、夫婦関係に

悩んでいる方にはきっと、

とても考えさせられる

本だと思います。

 

彼が苦しくない状態が

少しでも長く続くと良いなと

思っています。

 

 

今日は気分を変えたくて

ほっこり本を読んでいます!

 

 

おなかが減る!