常人の倍香辛料振る方です

もうすぐ四十路の主婦のブログ。夫と二人暮らし、ウサギもいます。

谷崎潤一郎「痴人の愛」ナオミちゃんの不潔さに悲鳴!

谷崎潤一郎の「痴人の愛」を読みました。面白くて時間を忘れて読みふけってしまいました。おかげで昨日は掃除さぼっちゃったよ!でも夫くん気付いてないからいいもんね!

 大まかなあらすじ

痴人の愛は、そこそこボンボンで生真面目な青年ジョージさんがナオミというハーフ顔の女の子に溺れて身を持ち崩すお話です。身を持ち崩すって言ったって、結局遺産で会社作って(ていうか出資しただけ)でナオミちゃんとずっと遊んでいられるわけだから結構幸せだよね。ナオミちゃんの浮気(なのか?)もジョージさんにとってはスパイスなんだろうし。そんな感じでそんなに不幸なお話ではありません。(と、私は思います) 

ナオミちゃんは汚いところもチャームポイント?

私が気になったのは、ナオミちゃんの不潔さ!男関係だらしない、という意味ではなく汚いのです。洗濯しないし掃除しない。においきつかっただろうなぁ…。まあ当時の衛生状態を今と一緒に考えてはいけないだろうけど、それにしてもそんなに貧しくない状態で半襟に垢が…というのは結構やばいと思います。でもそれも魅力だったのかなぁ…なんてちょっと思いました。フェロモン?すごいな~。

 さて痴人はどっちでしょう?

 

ジョージさんは簡単な英語もなかなか覚えられず、周りから蔑まれている事も知らず調子に乗っているナオミちゃんをバカだと思っているようですよね。もちろんナオミちゃんも「痴人」だとは思いますが、やっぱりこの小説の「痴人」はジョージさんですよね。でもそこまで阿保になれるほどの人に出会えるってちょっと羨ましいですね。

私はたぶん普通にいい奥さんで、夫くんにとっては信頼できるし家の事は任せられるし、ベストパートナーだと思ってもらえていると思います。でもそういう自分にとってのメリットがなくなっても私と一緒にいたいと思ってくれるかというと疑問です。もちろん見た目でなく性格え選んでくれたという事で、それはうれしい事なんですけどね。でも自分にとって相手はマイナスにしかならないとわかっていてもそれでも諦めきれないという愚かな情熱は私には一生縁のないものだなぁと思うと少し寂しくもあります。バカですかね。なんだかんだジョージさんは幸せ者だと私は思います。

 

 しかし谷崎潤一郎さんは私生活をここまで世間にさらして…もちろんこれが事実だとは思っていませんが、世間は色々と憶測するわけですよね。すごい人ですね。周りの人にとってはいい迷惑…でもないのかな?そのあたりの人の気持ちが想像できません。